はじめに|賃貸でもOK!吊り下げ式プロジェクタースクリーンを3万円でDIY設置
自宅で映画やアニメ、スポーツなどのコンテンツを楽しむことができれば、日々の生活に豊かさが加わります。大画面で迫力のある映像を楽しむことで、リラックスした時間や特別なひとときを過ごすことができるでしょう。しかし、プロジェクタースクリーンの設置には高額な費用がかかると思われがちです。
そこで、この記事では予算3万円以内で、設置できる100インチのプロジェクタースクリーンを自作する方法をご紹介します。
DIYで実現できる壁掛け吊り下げ式の大画面・大迫力の視聴環境作りを分かりやすく解説します。
映画館のような体験を自宅で手軽に作り上げたい方に向けて、無理なく実践できる内容をお届けしますので、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。
本記事の DIY は自己責任でおこなっています。
この記事の内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
DIY でサンワサプライの 100 インチプロジェクタスクリーンを壁掛け吊り下げ設置した方法をご紹介します。なにかの参考になりましたら幸いです。
利用したアイテムは。「STAND BAR」と「カラーアーム(アイアン)棚受け」で壁掛けブラケットを DIY し、スクリーンを吊り下げました。
「STAND BAR」は賃貸利用 OK とのことです。詳しくは公式サイトをご確認ください。
●収納に悩まない生活を始める。
壁一面に収納があったら・・・
収納に悩まない生活は誰もが憧れますよね。でも実際に壁一面の収納を購入するとなると、とても高額になってしまったり、部屋が狭く見えてしまったりと、気になる点も多くあります。STAND BARで壁面収納を作るなら、市販の家具よりも格段に安く抑えることができます。また、足元をスッキリさせることができるので圧迫感のない部屋に仕上げることができます。もちろん原状回復も可能なので、賃貸にお住まいの方でも気軽に取り組むことができるDIYです。
2022 年に設置済みであるため、現在の設置後のイメージと作業内容のご紹介となります。
ディアウォールを利用する方法も検討しましたが、以下の理由で採用しませんでした。
- それなりにスペースを使う
- 照明のスイッチと干渉する
- 見た目をもう少し良くしたい
当サイトの DIY に関連する記事一覧ページです。ご参照いただけますと幸いです。
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設置に使用したスクリーンとDIY部材|吊り下げ式100インチを壁掛け設置
ここでは、実際に100インチプロジェクタースクリーンを壁掛け・吊り下げ式で設置するために使用した製品とDIY部材をご紹介します。賃貸住宅でも原状回復できるように配慮した構成になっており、全体予算は3万円以下です。
スクリーン本体:サンワサプライ 100-PRS019
100インチサイズでコスパが高い「サンワサプライ 100-PRS019」を使用しました。吊り下げ式で軽量なため、DIYによる壁掛けにも最適です。裏面が黒色なので、遮光性があり昼間でも投影しやすいのが特徴です。
サンワダイレクトで 2022年2 月に 16,300 円で新品購入しました。
サンワサプライ : プロジェクタースクリーン 100-PRS019
(100インチ・吊り下げ式・天井・壁掛け・ホームシアター・スロー巻き上げ式・16:9)
壁掛けブラケット部材の構成
縦の支柱|STAND BAR 4(スタンドバー)
壁への穴あけを避けて支柱を立てるために、「STAND BAR 4」を採用しました。突っ張り式で固定でき、設置も簡単。賃貸住宅でも原状回復が可能な設計になっています。
購入当時は近所のDCMで1,000円未満で手に入れましたが、現在はオンラインでも手に入ります。2×4材との組み合わせで、高さのある安定した縦支柱を構築できます。
Amazon の商品説明では「賃貸でも使える!」と説明されています。

AP-3027A|STAND BAR 4
2024 年 8 月時点では、Amazon で 1,036 円で販売されていました。
2×4材(SPF材)
20 cm のものを 2 個用意しました。自宅にのこぎりと、余っていた資材があったので切断して作成しました。
2024 年 8 月時点では、近所のビバホームで 6 フィートが 2 × 4 材は税込み 547 円、 1 × 4 材は税込み 347 円で売られていました。
のこぎりはダイソーでも取り扱っているようです。
棚受け金具|アイアン製カラーアーム
スクリーンを吊り下げるためのL字金具として、強度のあるアイアン素材の「カラーアーム(棚受け)」を選びました。2×4材の上部に設置し、先端にリングフックを取り付けることで、スクリーンの吊り下げが安定します。
カラーアーム棚受けにスクリーンの両端を引っかけます。
2024 年 8 月時点では、近所のビバホームで税込み 1,518 円で売られていました。

吊り下げ用パーツ|マルカン+リングキャッチ
スクリーンをしっかり吊り下げるために、「マルカンボルト」と「リングキャッチ(カラビナ)」を使用しました。脱着も簡単で、引っかけるだけでスクリーンの設置と取り外しが可能です。
マルカンボルト
棚受けの先端に穴がありましたので、そこを通るマルカンボルトを利用しました。
2024 年 8 月時点では、近所のビバホームで税込み 50 円前後で売られていました。

リングキャッチ 3.5mm
マルカンボルトとスクリーンに付いている U 字型金具をリングキャッチで連結します。
2024 年 8 月時点では、近所のビバホームで税込み 250 円で売られていました。

外観調整|リメイクシート(壁色になじませる)
設置したSTAND BARの木材が目立たないよう、壁の色に近いリメイクシートを貼って外観を調整しました。インテリアに馴染ませることで、視聴環境がより洗練された印象になります。
2 × 4 材 を壁の色に併せるために自宅に余っていたリメイクシートを貼りました。
2024 年 8 月時点では、近所のダイソーで税込み 110 円で売られていました。
ホワイトがいくつかあるので以下のリンクのもと同じものであるかは不明です。
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プロジェクタースクリーンの吊り下げ設置方法|壁掛けブラケットのDIY手順
最重要事項は設計
スクリーンの落下は絶対に避けたいので、スクリーンの重量よりも 3 倍以上の耐荷重のパーツを選定しました。
壁とスクリーンの距離を検討します。スクリーンを引き出したときにテレビ台と干渉しない距離を確保します。
以下のような完成イメージで検討しました。
スクリーン収納時

スクリーン引き出し時

各種の採寸は慎重に実施しました。
STAND BAR の公式サイトを確認するとパーツを壁に取り付けると 1cm 程度の厚さとなるようでした。
公式サイトのサイズ表です。

STAND BAR は 1 × 4 材 で利用可能です。
今回は壁とスクリーンの距離を検討の結果、2 × 4 材 で距離を増やすことにしました。
2 × 4 材にカラーアーム棚受けを取り付け、スクリーンを引き出した状態をイメージします。その際、マルカンボルト取り付け穴の位置も考慮します。

カラーアーム棚受けのサイズは奥行 30cm、高さ 15cm を選定しました。

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100インチスクリーンの使用レビュー|画質・サイズ・設置満足度を検証
ブラケット 右側




ブラケット 左側




正面からの全体像
※ テレビはブラビアの 55 インチです。



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100インチスクリーンDIY設置の総費用とアイテム別内訳(2024年8月)
2024 年 8 月時点では、3 万円以下で設置可能な見積もりとなりました。
※設置当時は 2.5 万円以内に収まっていると思います。
スクリーン本体 | 21,980 円 ※送料別 ※ 送料は沖縄県の場合で 2,200 円 |
STAND BAR 4 | 1,036 円 |
2 × 4 材 6 フィート | 547 円 |
カラーアーム(アイアン)棚受け 2個 | 3,036 円(1,518 円 / 個) |
マルカンボルト 2個 | 200 円未満(60 円前後 / 個) |
リングキャッチ 3.5mm 2個 | 500 円(250 円 / 個) |
リメイクシート | 110 円 |
合計 | 29,609 円 |
実際のスクリーンへの投影動画 ※2024年12月1日追記
通常、DIGA で 1080p 録画したものや、YouTube などはきれいに映り満足しています。
投影環境
ここでご紹介しているものは動画のクオリティが低いものとなってしまったので、最初に言い訳させいただきます。
再生したい YouTube 動画をプロジェクタ内のアプリでうまく検索できませんでした。
そのため、ノート PC で再生した YouTube を、ノート PC からプロジェクタにキャスティングして、投影しています。
そのスクリーンを素手で持ったスマートホンで撮影しました。
ノートPCは以下の記事で登場しているものです。
再生した動画は以下の記事のものです。
プロジェクタは以下の記事のものです。
投影動画
まとめ|賃貸にも応用可能な100インチ大画面DIY設置法
今回ご紹介した100インチのプロジェクタースクリーン設置は、一軒家の壁を利用してDIYで実施したものです。
ただし、賃貸住宅でも原状回復が可能な構成を意識して設計しています。
賃貸物件での施工を検討されている方は、事前に家主または管理会社に許可を取ることをおすすめします。
使用した主なアイテムは以下の通りです。
- スクリーン本体(サンワサプライ 100-PRS019)
- STAND BAR 4(縦の支柱)+ 2×4材
- カラーアーム棚受け(アイアン製)
- 吊り下げ金具(マルカンボルト+リングキャッチ)
- 外観調整用のリメイクシート
2024年8月時点の確認では、すべて含めて3万円以内で構築できました。
設置から2年半が経過した現在も、安定して使用できています。
月に1度はブラケットの点検を行い、安全性の確認も継続中です。
設置後の修正は手間がかかるため、事前の設計と準備が成功のカギでした。
「大画面を自宅に導入したいけど、費用やスペースが不安…」という方も、工夫次第で十分に実現可能です。
ぜひ本記事の内容が、皆さまのDIYの参考になれば幸いです。
本記事のDIYは筆者の実体験に基づいており、施工・安全管理はすべて自己責任にてお願いいたします。
この記事の内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
予算 7,500 円でプロジェクタ用の壁掛け天吊り棚を作成していますので、あわせてご参照いただけますと幸いです。
当サイトの DIY に関連する記事一覧ページです。ご参照いただけますと幸いです。
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