はじめに
本記事では、PC上の音声を仮想的にルーティングできる「VB-CABLE」のインストール・設定方法を詳しく解説します。
VB-CABLEとは?
VB-CABLEは、仮想オーディオドライバの一種で、PC上の音声を仮想的にルーティングできるツールです。これにより、音声を録音したり、配信ソフトと連携させたりすることが可能です。
例えば、ゲーム音声を別のソフトに出力したり、特定のアプリの音声だけを録音したりといった用途で活用されます。また、Voicemeeterといった別の仮想オーディオミキサーとの違いについても気になる方が多いようですが、本記事ではVB-CABLEのインストール・設定方法を中心に解説します。
VB-CABLEのダウンロードとインストール方法
ここでは、筆者が実際にインストールした手順を紹介します。スクリーンショットも交えながら、わかりやすく解説していきます。
1. VB-CABLEの公式サイトにアクセス
VB-CABLEの公式サイトにアクセスします。
2. ダウンロードページからファイルを取得
ページをスクロールすると、Windows用とMac用のダウンロードリンクがあります。ご自身の環境に合ったバージョンを選んでダウンロードします。

ファイルがダウンロードされていることを確認します。

3. ZIPファイルを展開し、セットアップを実行
ダウンロードしたZIPファイルを右クリックし、「すべて展開」をクリックします。

「展開先の選択とファイルの展開」画面で「展開」をクリックします。

「VBCABLE_Setup64.exe」を右クリックします。(32ビット版OSの場合は、「VBCABLE_Setup.exe」)

「管理者として実行」をクリックします。

「Install Driver」をクリックします。

「ユーザー アカウント制御」画面が表示された場合は、「はい」をクリックします。インストールが完了するのを待ちます。少し時間がかかることがあります。

インストールが完了すると、PCの再起動を促すメッセージが表示されますので、「OK」をクリックします。

4. インストールが完了したら、PCを再起動します。
インストールが完了したら、PCを再起動すると、VB-CABLEが正しく動作します。
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VB-CABLEの基本的な使い方(ゲーム・配信・録音)
VB-CABLEを導入した後、どのように活用できるのかを解説します。 設定方法と活用事例を理解することで、ゲーム実況・配信・録音など、目的に応じた使い方ができます。
1. 配信での活用(OBSとの連携)
VB-CABLEを使うことで、ゲーム音声とマイク音声を分けて管理することが可能です。 以下の手順でOBSにVB-CABLEを設定します。
- OBSを開きます。
- 設定 > 音声 を開きます。
- デスクトップ音声デバイスに「CABLE Input」を設定します。
- マイク/補助音声デバイスに「CABLE Output」を設定します。
- 音声ミキサーで音量を調整します。
2. 録音ソフトとの連携
Audacityなどの録音ソフトで、特定のアプリの音だけを録音することができます。
- 録音ソフトを起動します。
- 入力デバイスを「CABLE Output」に設定します。
- 録音をクリックして、特定の音声をキャプチャします。
3. Discordでの音声ルーティング
- BGMをボイスチャットに流す
- 「入力デバイス」に「CABLE Output」を選択します。
- BGMプレイヤーを起動し、音楽を再生します。
- Discord上で他のユーザーにBGMを共有できます。
- 「入力デバイス」に「CABLE Output」を選択します。
よくあるトラブルと対策
VB-CABLEの音が出ないときの原因と対処法
- サウンド設定の確認
- Windowsの「設定」→「システム」→「サウンド」で「出力デバイス」が「CABLE Input」になっているか確認します。
- アプリ側の設定をチェック
- 使用している録音・配信ソフトで正しくVB-CABLEを選択しているか確認します。
- PCの再起動
- 設定が反映されない場合、一度PCを再起動してみます。
- ドライバの再インストール
- VB-CABLEを一度削除し、再インストールしてみます。
VB-CABLEの音ズレを解決する方法
- オーディオバッファサイズの調整
- 一部のソフトではバッファサイズを変更することで音ズレが改善する場合があります。
- CPU負荷の軽減
- 高負荷のアプリを同時に動かすと遅延が発生しやすいため、不要なプロセスを終了します。
- USBオーディオ機器との干渉チェック
- 外部オーディオインターフェースやUSB機器を接続している場合、それが影響を与えていないか確認します。
設定できない場合のチェックポイント
- 管理者権限で実行
- インストール時に「管理者として実行」しないと正常に設定が反映されない場合があります。
- デバイスマネージャーでの確認
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」に「VB-Audio Virtual Cable」が表示されているか確認します。
- Windowsのサウンド設定をリセット
- 「サウンド設定をリセット」オプションを試して、デフォルト設定に戻します。
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VB-CABLEのアンインストール(削除)方法
- デバイスマネージャーから削除
- プログラムと機能からアンインストール
- 「コントロールパネル」→「プログラムと機能」→「VB-CABLE」を選択し、アンインストールを実行します。
- システムの再起動
- アンインストール後、PCを再起動して変更を適用します。
VB-CABLEの代替ソフトはある?
VB-CABLEとVoicemeeterの違い
Voicemeeterは、VB-CABLEと同じく仮想オーディオミキサーですが、より高度な機能を備えています。
- 機能面の違い
- VB-CABLEはシンプルな仮想オーディオルーティングを目的としています。
- Voicemeeterはミキサー機能を備え、複数のオーディオソースを統合・調整可能です。
- Voicemeeterはエフェクトやイコライザー機能があり、より詳細な音声調整が可能です。
- 使い分けのポイント
- シンプルな音声ルーティングのみ必要 → VB-CABLEが適しています。
- 複数のオーディオソースをミックス・調整したい → Voicemeeterのほうが便利です。
その他の無料・有料ソフト紹介
以下のソフトもVB-CABLEの代替として利用可能です。
- Virtual Audio Cable(VAC)(有料)
- 複数の仮想オーディオラインを作成可能です。
- より高度なオーディオルーティングができますが、設定が複雑です。
- BlackHole(無料・Mac専用)
- Mac向けの仮想オーディオルーティングソフトです。
- ループバック機能があり、オーディオ録音や配信に最適です。
- Audio Hijack(有料・Mac専用)
- 録音機能が充実しており、特定のアプリの音声のみをキャプチャ可能です。
- Loopback(有料・Mac専用)
- シンプルなUIでオーディオルーティングが可能です。
- 直感的な設定ができるが、価格が比較的高めです。
これらのツールを用途に応じて使い分けることで、より快適なオーディオ環境を構築できます。
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まとめ|VB-CABLEを使うメリットと注意点
VB-CABLEは無料で使える?
VB-CABLEは基本的に無料で使用できます。公式サイトからダウンロードし、インストールするだけで、仮想オーディオドライバとしての機能を利用できます。
無料版と寄付版の違い
VB-CABLEには無料版と「寄付版(Donationware)」があります。
バージョン | 料金 | 特徴 |
---|---|---|
無料版 | 無料 | 仮想オーディオドライバ1系統のみ使用可能 |
寄付版 | €5(5ユーロ)以上の寄付 | 追加の仮想オーディオライン(VB-CABLE A+B)が利用可能 |
寄付版では、より多くの仮想オーディオラインを使用できるため、複数のアプリの音を個別に制御したい場合におすすめです。
商用利用は可能?
VB-CABLEの公式ライセンスによると、個人利用は無料ですが、商用利用の場合は適切なライセンスの購入が推奨されています。企業やプロフェッショナルな用途で使用する場合は、公式サイトでライセンスの詳細を確認してください。
インストールは簡単
- 公式サイトからダウンロードし、数ステップで簡単に導入可能です。
- 特別な設定をしなくても基本的な動作ができます。
設定次第で活用の幅が広がる
- ゲーム音声のルーティング、配信、録音など幅広い用途で活用できます。
- OBSやDiscordとの組み合わせで、より自由な音声管理が可能です。
トラブル対策のポイント
- 音が出ない、音ズレなどの問題が発生することがあるため、適切な設定が必要です。
- 公式サイトやフォーラムを活用して、問題解決の情報を得ることが推奨されます。
Voicemeeterや他の仮想オーディオツールとの比較も検討
- より高度なミキシングが必要ならVoicemeeterが適しています。
- MacユーザーにはBlackHoleやLoopbackも選択肢となります。
シンプルな構成が必要な場合には最適なツール
- 高度なオーディオ処理が不要な場合、VB-CABLEは軽量で手軽に使えます。
- シンプルな用途なら、余計な機能がないため扱いやすいです。
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