雨音と静けさに包まれて|ニセコ風の谷キャンプ場、大雨キャンプの体験記

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静かな森に包まれて──雨の風の谷キャンプ体験、はじまり

訪問日:2025年7月18日

到着したのは、雨の気配が濃く立ちこめるニセコの昼下がり。
予報では午後から本降りとのことだったので、受付時間前に隣接する「ルーキーズキッチン」で腹ごしらえをしながら、空の様子をうかがっていました。
今回選んだのは「風の谷キャンプ場」。森に囲まれた静かな環境と、貸切サウナのあるユニークな設備が魅力の場所です。

この日は運良く早めにチェックインさせてもらい、雨が降り出す前に急いで設営を開始。
空の色がどんどん変わるなか、あわただしくもどこか穏やかな“雨キャンプ”の一日が始まりました。

チェックイン前に訪れたルーキーズキッチン

キャンプ場に到着したのは、ちょうどお昼どきの12時過ぎ。
チェックイン開始の13時までは少し時間があったため、風の谷キャンプ場に隣接した「ルーキーズキッチン」でランチをとることにしました。

ログハウス調の店内は木のぬくもりが感じられ、窓際のカウンター席からは緑が広がる静かな景色が楽しめます。
注文したのは、北海道らしいスープカレー(税込1,350円)。素揚げされた野菜がたっぷり入り、ピリッとしたスパイスの香りが食欲をそそります。

やわらかいライスと一緒にスプーンを進めながら、これから始まる雨キャンプに向けて静かに気持ちを整えていきました。
外はまだ降っていませんでしたが、空気の湿り気と曇り空が、本降りの気配を伝えてきます。

ルーキーズキッチン、ニセコのメニュー表
ルーキーズキッチン、ニセコのスープカレー

ルーキーズキッチン|ニセコ町 の公式サイトは こちら

少し早めのチェックインと、悩ましいサイト選びの判断

事前に予約していたのは「デラックスビューサイト」。
名前のとおり眺望がよく、広めの区画であることから、3名のソロテントと、中央にスクリーンタープを張る計画でした。
天気が良ければ、正面に見える森や空の景色を楽しめる、気持ちのいいサイトです。

この日は天気予報を見て、少し早めの12時45分ごろにチェックインをお願いしたところ、快く対応していただけました。
空模様はどんより曇り空、いつ降り出してもおかしくない気配。急いでサイトへ向かい、設営位置を検討しました。

デラックスビューサイトからみた羊蹄山方面
羊蹄山方面から見たデラックスビューサイト

「このへん、朝になったら水たまりできるかもね」
「風向き、こっちから来そうじゃない?」
そんな会話を交わしながら、タープとテントの位置関係を確認し、バランスのよい配置を目指しました。

曇天のなかの設営|わずかな雨の中、設営完了

設営開始時の空はどんよりと曇っていましたが、まだ雨は降っていませんでした。
できるだけ天気が崩れる前に済ませようと、テントやタープの設営に取りかかります。

デラックスビューサイトは十分な広さがあり、車を横付けしたまま余裕をもってレイアウトできるのもこのサイトの魅力です。

デラックスビューサイトは十分な広さがあり、車を横付けしたまま余裕をもってレイアウトできたのもありがたい GOOD ポイント。

急ぎでテント設営!

曇天ではありましたが、設営を始めたタイミングではまだ雨は降っておらず、地面のコンディションも良好でした。

設営終盤では小雨が降り始めましたが、焦りやトラブルは特になく、むしろスムーズな立ち上がりでした。

ソロテント1号 ステイシーST2
ソロテント2号 コットの上にソロTンと設置
ソロテント3号 アメニティドームM
ソロテント3号 アメニティドームM

それぞれがソロテントを設営し、中央にタープも張って、全体でおよそ60分ほどで設営が完了。

テントの位置関係も、十分なスペースを確保しつつバランスよく配置できたと思います。

テントとタープを設置完了、焚き火開始

16時すぎ、ついに雨が本格化

風の谷キャンプ場でテントの中で炭の準備をする様子
風の谷キャンプ場でテントの中から見たファイアピットの焚き火の様子

午後14時を過ぎた頃から、風の谷キャンプ場にはぽつぽつと雨が降り始めました。
設営を終えた私たちは早めにタープの中へ移動し、のんびり過ごしていると16時を過ぎたあたりから、空気が変わりました。
それまでは小雨程度で焚き火も楽しめましたが、音を立ててタープを打つレベルの本降りに。
雨粒がテントのフライに当たる音もはっきり聞こえるようになり、“雨キャンプ”らしさが姿を現し始めます。
焚き火も消えてしまいました。

タープの下に集まり、椅子に座ってじっと耳を澄ませると、森のざわめきと雨音だけが響く時間。
気温も少し下がり、空気はしっとりと湿り気を帯び、静けさの中に心地よい緊張感が漂っていました。

「雨と静けさに包まれる」キャンプ時間の始まりでした。
賑やかな日常ではなかなか味わえないもので、雨の日のキャンプならではの特別な時間だったように思います。

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夜の幕内、雨音とともに眠る

しっとりと濡れた空気の中、タープ下で静かな時間を過ごすうちに、やがて日が暮れていきました。
雨は断続的に降り続き、時折その勢いを増しながら、タープとテントの屋根を叩きます。

日中に感じた「雨と静けさに包まれる」感覚は、夜になるとより深まり、まるで森そのものに包まれているような錯覚すら覚えます。
灯りを落とした幕内には、雨音と自然の息づかいだけが残り、心もゆっくりと静まりゆくようでした。

雨の音に耳を澄ます、静かな夜

夜の帳が下り、サイト全体が静まり返るころ、幕内にこもる私たちの耳に届くのは、一定のリズムでテントを打つ雨音と、遠くで揺れる草木の気配だけ。

時折、風が笹の葉を擦らせる音が混じり、まるで森がこちらの存在にそっと気づいているような感覚すら覚えます。
焚き火の灯りもない夜は、音と気配に敏感になり、意識の奥が研ぎ澄まされていくような不思議な時間でした。

外の世界はびしょ濡れでも、テントの中は薄暗く、温かいランタンの灯りに照らされた安心な空間。
そのコントラストが、よりいっそう“守られている”という感覚を強めてくれます。

キャンプに来たというよりも、「雨の森に泊まりに来た」という感覚。
そんな夜のひとときでした。

デラックスビューサイトで土砂降りの様子

結露・湿気・寝心地のリアルな記録

夜が更けるにつれて、タープの内側も湿気を帯びていきました。ライトの光を受けて水滴がうっすらと浮かび上がるほど。
とはいえ、地面のコンディションは場所によって水たまりができました。

設営時に、水たまりができないような場所にタープやテントを設置したので、水が入り込むようなことはありませんでした。

テントについては、私自身は、ogawa(オガワ)のステイシーST2の下にテント用 PVCマルチシートを、テント内にField Station 防水アコーディオンマット DX 極厚30mmいう組み合わせでしたが、浸水するようなことはなく、快適に過ごせました。

天候の厳しさと安心できる装備のバランス──
これが、雨のキャンプにおける「快適さ」のリアルだったように思います。

雨の中のたくましいソロテント

朝の撤収、そしてまた雨|装備の限界と学び

※このセクションは近日公開予定です。

撤収は泥との格闘|水没ギアたちの運命

※近日中に更新予定です。

それでも「また来たい」と思えた理由

※近日中に更新予定です。

今回の雨キャンプで活躍した装備たち

※このセクションは近日公開予定です。

本当に役立った装備5選

※近日中に更新予定です。

持っていけばよかった!後悔アイテム

※近日中に更新予定です。

まとめ|風の谷キャンプ場は「雨でも良かった」と言える場所

※このセクションは近日公開予定です。

自然の中で感じた“余白”と、心地よい不自由さ

※近日中に更新予定です。

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風の谷キャンプ場|基本情報

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