はじめに
Webサイト(ブログ)を運営していると、知らないうちにリンク切れが発生することがあります。特にコンテンツが増え、古いページや外部リンクが更新されないまま放置されると、リンク切れが多くなりがちです。リンク切れをそのままにしておくと、ユーザー体験が悪化し、SEOにも影響を与えます。
しかしながら、リンク切れを見つけるのは非常に手間がかかります。そこで役立つのが、Broken Link Checkerです。このツールを使うと、サイト内のリンクを簡単にチェックし、問題があれば素早く修正できます。
この記事では、Broken Link Checkerを導入する手順を紹介し、そのメリットとデメリットについても触れます。
ブログ運営の始め方の記事もご参照いただけますと幸いです。
リンク切れがSEOに与える影響
リンク切れがサイト内に多くあると、SEO(検索エンジン最適化)に悪影響を及ぼします。Googleは、リンク切れが多いサイトを「更新されていないサイト」と判定することがあります。これは、サイトの信頼性や品質に疑問を持たれ、結果的に検索ランキングが低下する原因となります。
また、ユーザーがリンク切れに遭遇すると、サイトの信頼性が低いと感じて、再訪を避ける可能性があります。これが積み重なると、トラフィックの減少にもつながります。
リンク切れは、次のような理由でSEOに影響を与えます。
- ユーザー体験の低下
ユーザーがクリックしたリンクが動作しないと、サイトの信頼性が損なわれます。 - クローラーの効率低下
リンク切れが多いと、Googleのクローラーが無駄なリンクをクロールし、他の重要なページをクロールできなくなる可能性があります。 - 信頼性の低下
リンク切れが多いと、Googleから「メンテナンスされていないサイト」と見なされる可能性があります。
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リンク切れの確認に「Broken Link Checker」を導入
リンク切れのチェックは、Webサイトのメンテナンスにおいて重要な作業ですが、特にWordPressを使用しているなら、まずは「Broken Link Checker」を使ってみることをおすすめします。このツールは手軽に導入でき、リンク切れの発見から修正までを効率的にサポートしてくれます。
まずはこのツールを試し、その使い勝手を確かめることをおすすめします。
Broken Link Checkerとは?
「Broken Link Checker」は、WordPress用のプラグインで、サイト内のリンクが正常かどうかを自動的にチェックし、リンク切れをすばやく発見できるツールです。インストール後、プラグインが自動的にサイト内のすべてのリンクをスキャンし、無効なリンクをリストアップしてくれます。リンク切れの確認作業を手作業で行う必要がなくなり、非常に効率的です。
主な機能
- リンク切れの検出
サイト内のすべてのリンク(内部リンク、外部リンク、画像リンクなど)をチェックし、リンク切れを自動で検出します。 - 通知機能
リンク切れが見つかると、ダッシュボードに通知が届きます。また、メールで通知を受け取ることも可能です。 - 簡単な修正
ダッシュボードから直接リンクを修正したり、削除したりすることができます。
Broken Link Checkerのメリットとデメリット
メリット
- 無料
基本的な機能が無料で提供されているため、コストを気にせず利用できます。
有料機能は利用しなくても十分です。 - 簡単インストール
プラグインとして手軽に導入でき、すぐに使用を開始できます。 - リンク切れを自動で検出
サイト内のリンク切れを手動で探す手間が省けます。 - SEOの向上
リンク切れを修正することで、SEOの評価を保てる可能性があります。 - 使いやすいインターフェース
ダッシュボードで簡単にリンク切れの確認・修正ができ、管理がしやすいです。
デメリット
- サーバー負荷
サイトの規模が大きくなると、リンクチェックに時間がかかり、サーバーに負担をかける可能性があります。 - サイトの速度への影響
リンク切れチェックの頻度やサイトの規模によっては、処理が遅くなる可能性があります。 - 設定項目が多い
初めて使う場合、設定項目が多いため、少し慣れが必要かもしれません。(ただし、初期設定は数カ所で十分です) - 一部のリンクを見逃すことがある
動的なコンテンツやJavaScriptで生成されるリンクは、チェック対象外となる可能性があります。
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Broken Link Checkerの導入手順
Broken Link Checker:インストール手順
WordPress の管理画面で「メインナビゲーション」から「プラグイン」をクリックし、「新規プラグインを追加」をクリックします。

プラグインの検索ボックスに「Broken」と入力します。
検索結果に「Broken Link Checker」が表示されます。作者は「WPMU DEV」です。

「今すぐインストール」をクリックします。

インストールの完了を待ちます。

以上でインストールは完了です。
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Broken Link Checker:有効化手順
インストール完了後、「Broken Link Checker」を有効化します。
「有効化」をクリックします。

Broken Link Checker が有効化されます。

以上で有効化は完了です。
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Broken Link Checker:設定
まずは最低限の設定を行います。運用後、必要に応じて設定を見直すことをおすすめします。
WordPress の管理画面で「メインナビゲーション」から「Link Checker」をクリックし、ローカル版 Broken Link Checker の「設定」タブをクリックします。

設定が表示されます。

「各リンクをチェック」欄のチェックの時間間隔を変更します。
短い時間間隔の場合、サーバへの負荷が大きくなる可能性があるので、最大値の168時間がおすすめです。

「通知メールアドレス」欄にリンク切れ検出時の「通知先メールアドレス」を入力します。

設定画面を下方向へスクロールし、「変更を保存」をクリックします。

設定が保存されます。

以上で設定は完了です。自動でリンク切れがチェックされます。
Broken Link Checker:リンク切れの確認
Broken Link Checkerを有効化すると、ダッシュボードにリンク切れのチェック結果が表示されるようになっています。(リンクエラーがない状態です。)

なお、このブロックはドラッグアンドドロップ操作により、ダッシュボードの好きな場所に移動できます。
リンクエラーがある場合は「リンクエラーを発見しました」と表示されます。「リンクエラーを発見しました」をクリックすると、リンクエラーの一覧が表示されます。

「ソース」列にリンクエラーが発生している記事が表示されます。

一覧の「詳細」をクリックすると、詳細情報を表示できます。

以下のメニューからリンクを修正することができます。(メニューからは修正せず、該当の記事を開いて修正するのがおすすめです。)
メニューの「再確認」をクリックすると、リンクのチェックが開始されます。

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目視でのリンク切れチェックは現実的ではない
実際に自分のサイトを運営していると、リンク切れに自ら気づくのはほぼ不可能です。
たまたまリンク切れを発見したものの、すべての記事やページのリンクを手動でチェックするのは現実的ではありません。記事数が増えるほど、手作業での確認はますます困難になります。
そこで役立ったのが「Broken Link Checker」というツールです。このプラグインを導入したことで、リンク切れを自動でチェックし、効率的に修正できるようになりました。
まとめ
Broken Link Checkerは、リンク切れを効率よくチェックし、修正できる非常に便利なツールです。サイト内のリンク切れを放置するとSEOに悪影響を与えることがあるため、定期的なチェックと修正は非常に重要です。このプラグインを導入することで、サイトの信頼性とSEOを守ることができます。
ぜひ、Broken Link Checkerを導入して、あなたのサイトの健全性を保ちましょう!
ブログ運営の始め方の記事もご参照いただけますと幸いです。
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