※当記事の画像はBlackmagic Design公式サイトより引用しています。
DaVinci Resolveとは?|無料なのに高機能な動画編集ソフト
※情報は、記事執筆時点の内容となります。
「無料でここまでできるの?」と驚かれるほど、DaVinci Resolve(ダビンチ・リゾルブ)は高機能な動画編集ソフトです。
プロの映像現場でも使われており、カット編集・テロップ・カラー補正・音声編集・書き出しまでこれ一つで完結します。
しかも、無料版だけでもYouTube動画の作成には十分すぎる機能が揃っています。
この記事では、そんなDaVinci Resolveの「インストール方法」を、初心者でも安心して始められるように手順を紹介していきます。
2025年最新バージョンの特徴とできること
2025年7月時点のDaVinci Resolveは、「編集」「カラー」「音声」「VFX」といった映像制作に必要な機能を一通り備えたオールインワン型ソフトです。
とくに注目されているのが以下のポイントです。
- ✅ カット編集・BGM挿入・テロップなどが直感的に操作できる
- ✅ AI自動カット/音声ノイズ除去などのスマート機能も搭載(※一部は有料版)
- ✅ 色補正やVFX(視覚効果)も本格的に扱える
- ✅ 無料版でも4K動画の書き出しが可能(条件付き)
YouTube動画の編集はもちろん、Vlogやビジネス動画、ショート動画まで幅広く対応しています。
難しいソフトという印象があるかもしれませんが、使い方に慣れれば「無料でこれだけ?」と感じるほど高性能です。
次のセクションでは、無料版と有料版の違いをかんたんに整理していきます。
無料版と有料版(Studio)の違いをかんたんに解説
DaVinci Resolveには「無料版」と「有料版(Studio)」の2つのエディションがあります。
どちらも同じアプリで提供されており、無料で始めて必要になったら有料版に切り替えるというスタイルが基本です。
🆓 無料版でもできること(初心者〜中級者向け)
- 動画のカット・テロップ・BGM挿入・書き出し(最大4K)
- 基本的なカラー補正、ノイズ除去、音声ミキシング
- シンプルなVFXやタイトルアニメーション
YouTube編集や日常的な動画制作には無料版で十分です。
💰 有料版(DaVinci Resolve Studio)のメリット(上級者・業務向け)
- AI自動カット・自動カラー補正・顔認識トラッキング
- ノイズ除去や手ブレ補正の精度向上
- 書き出し解像度:8K/HDR対応
- 複数GPU対応、高性能マシンでの高速レンダリング
映像制作を仕事にしている方、AI補助機能を使いたい方に最適です。
価格は一度買い切りで約45,000円前後($295)で、サブスクではありません。
どんな人におすすめ?プロ・YouTuber・初心者まで対応
DaVinci Resolveは、初心者からプロの映像クリエイターまで幅広く使われている万能な動画編集ソフトです。以下のような人に特におすすめです。
🎬 初心者(これから動画編集を始めたい人)
- 無料で高機能なソフトを探している
- Adobe Premiere Proのような月額課金を避けたい
- 最初は簡単な編集だけでOK
「まずは無料で使ってみたい!」という人に最適です。
📺 YouTuber(趣味〜副業レベルで動画投稿したい人)
- YouTubeに投稿する動画を自分で編集したい
- カット・テロップ・BGM挿入をスムーズに行いたい
- サムネやVlog動画をおしゃれに仕上げたい
YouTube投稿には無料版でも十分対応可能。書き出し制限も実質なしです。
🧑💼 映像制作のプロ(業務用・クライアント対応)
- 色補正、ノイズ除去、VFXなどの精度を重視したい
- 複数GPUを使ってレンダリング効率を上げたい
- 高解像度(6K・8K)やHDRの映像制作をしたい
プロレベルの用途には有料版(Studio)が頼れる選択肢です。
「動画編集ソフト」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、DaVinci Resolveは使いながら覚えられる設計になっているので、まずは気軽にインストールしてみましょう。
次の章では、実際のインストール手順をご紹介します。
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DaVinci Resolveのインストール方法【Windows/Mac対応】
DaVinci Resolveは、公式サイトから無料で安全にダウンロードできます。
インストールも難しくなく、初心者の方でも手順どおりに進めればすぐに使い始められます。
ここでは、WindowsとMacの両方に対応したインストール前の確認事項から、初期設定までの流れをわかりやすく解説します。
画像付きの手順や、実際に筆者が行った初期設定のポイントも紹介するので、はじめての方でも安心して進められます。
インストール前に確認すべき動作環境と注意点
DaVinci Resolveをスムーズに動作させるには、ある程度のPCスペックが必要です。インストール前に必ず以下の要件をチェックし、お使いのPCで問題なく動作するか確認しておきましょう。
項目 | Windows | Mac |
---|---|---|
対応OS | Windows 10 / 11(64bit) | macOS 12(Monterey)以降 |
CPU | Intel Core i7 / AMD Ryzen 7 以上 | Apple M1/M2 シリーズ、Intel Core i7 以上 |
メモリ | 最低16GB(推奨32GB以上) | 最低16GB(推奨32GB以上) |
GPU | 2GB以上のVRAMを搭載したGPU必須 | Metal対応GPU(Apple Silicon推奨) |
ストレージ | SSD推奨、空き容量30GB以上 | SSD推奨、空き容量30GB以上 |
※最新の情報は DaVinci Resolve公式サイト もあわせて確認してください。
【注意すべきポイント】
- 古いPCでは起動しない/強制終了が起きることもある
特に「GPU非搭載のノートPC」では編集時にフリーズするケースも。 - Windowsではドライバの更新も必須
特にNVIDIA/AMD製のGPUを使っている場合は、最新ドライバを入れておくと安定性が向上します。 - Macの場合は「セキュリティ設定」でGatekeeperがブロックすることがある
許可設定の方法は後述のMac手順で解説します。
【補足:必要スペックと現実的な動作ライン】
DaVinci Resolveは無料ながら高機能なぶん、一般的な家庭用PCでは動作が厳しいケースもあります。
編集ソフトに慣れていない方やスペックに不安がある方は、まずは短い動画でテストするのがおすすめです。
Windowsの場合|インストーラーの実行と手順
DaVinci ResolveをWindowsにインストールする手順は、以下の流れで行います。初心者の方でも、画面の指示に従えば数分で完了します。
画像はタップで拡大できます。
1. Blackmagic Designの公式サイトへアクセス
公式サイト にアクセスします。
「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします。

2. Windows版を選んでダウンロード
Mac/Linux/Windowsの選択画面が表示されます。
無料版は「DaVinci Resolve」です。「DaVinci ResolveStudio」は有料版です。
「DaVinci Resolve」欄の「Windows x86」を選択します。
※「Windows ARM」は、ARM系CPU(例:一部のSurface Proなど)を搭載したPC向けです。一般的なWindows PCでは「Windows x86」を選択してください。

「Windows x86」を選択すると、名前やメールアドレスの入力フォームが表示されます。

右上の製品情報が「DaVinci Resolve」となっていることを確認します。
情報を入力後、「登録&ダウンロード」をクリックすると .exeファイル
のダウンロードが始まります。
会社名は「none」などの任意の文字列でもOKです。正確な情報である必要はありますが、個人利用でも問題なくダウンロード可能です。

3. インストーラーを実行
ダウンロードした .exe
ファイルをダブルクリックして実行します。

「DaVinci Resolve Installer」が起動したら、「Install」をクリックして進めるだけでOKです。
チェックポイント:
- 初期値のままで問題ありません。
- 「Fairlight Audio Accelerator Utility」は、オーディオ関連の高度な処理に使用される追加コンポーネントです。通常の編集では不要なため、初期状態ではチェックが外れています。音響設備や専用機器を使用しない限り、オフのままで問題ありません。
インストールが開始します。数分で完了します。

4. インストール完了後、ショートカットから起動
インストールが完了すると、デスクトップに「DaVinci Resolve」のショートカットが作成されます。
ダブルクリックで起動すれば、初期設定画面(言語・保存先など)に進みます。
⚠️ 補足:インストールがうまくいかない場合
以下のような問題が発生するケースがあります。
- 「インストール中にエラーが出る」
グラフィックドライバやWindowsのバージョンを確認してください。 - 「セキュリティ警告が表示される」
正規のダウンロード元であれば「実行」して問題ありません。
Macの場合|インストーラーの実行と手順
MacでもDaVinci Resolveは無料で利用できます。基本的な流れはWindowsと同様ですが、macOS特有の注意点もあるため、順を追って説明します。
1. Blackmagic Designの公式サイトへアクセス
公式サイト にアクセスします。
「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします。

2. Mac版を選んでダウンロード
Mac/Linux/Windowsの選択画面が表示されます。
無料版は「DaVinci Resolve」です。「DaVinci ResolveStudio」は有料版です。
「DaVinci Resolve」欄の「Mac OS X」を選択します。

「Mac OS X」を選択すると、名前やメールアドレスの入力フォームが表示されます。

右上の製品情報が「DaVinci Resolve」となっていることを確認します。
情報を入力後、「登録&ダウンロード」をクリックすると .dmgファイル
(Mac用インストーラー)のダウンロードが始まります。
会社名は「none」などの任意の文字列でもOKです。正確な情報である必要はありますが、個人利用でも問題なくダウンロード可能です。

3. インストーラー(.dmg)を開いて実行
ダウンロードした .dmg
ファイルをダブルクリックして開き、表示されたインストーラーを実行します。
実行中にセキュリティ警告が出る場合:
「システム環境設定 > セキュリティとプライバシー」から「このまま開く」を選択すれば、インストールを続行できます。
4. アプリケーションフォルダにコピー
インストーラーの案内に従って「DaVinci Resolve.app」をアプリケーションフォルダへドラッグ&ドロップすればインストール完了です。
5. 起動して初期設定へ進む
アプリケーションフォルダから「DaVinci Resolve」を開くと、初回起動時に初期設定画面(言語・データ保存先など)に進みます。
インストール後の初期設定の流れ(言語・保存先など)
インストール後、DaVinci Resolveを初めて起動すると、言語設定・保存先の指定・GPU設定などが求められます。ここでは、初心者が最初に見落としがちなポイントを含めて、スムーズに進めるための手順を解説します。
✅ 言語設定(Language)
初回起動時に言語の選択画面が表示されます。通常は「日本語(Japanese)」が自動で選ばれていることが多いですが、英語表示になっていた場合は以下の手順で変更できます。
- メニューから「DaVinci Resolve」→「Preferences(環境設定)」を開く
- 左下の「Language」から「日本語」を選択
- DaVinci Resolveを再起動して反映
✅ メディアおよびキャッシュの保存先
動画やキャッシュファイルの保存先も、最初に設定しておくと後からトラブルを避けられます。特にストレージ容量が少ないPCを使っている場合は、外付けSSDやDドライブなどへの保存を推奨します。
設定手順:
- メニューから「DaVinci Resolve」→「環境設定」→「メディアストレージ」
- 「保存先を追加」から任意のフォルダ(例:外付けSSD)を指定
- 上にあるパスが優先されるので、順序も調整しておく
✅ GPU設定(自動 or 手動)
高画質編集や4K動画を書き出す場合は、GPU(グラフィックボード)の設定も重要です。通常は「自動設定」でも問題ありませんが、PCスペックによっては手動で選んだ方がパフォーマンスが向上するケースもあります。
確認方法:
- 「DaVinci Resolve」→「環境設定」→「システム」→「メモリーとGPU」
- 「GPU処理モード」を「自動」または「CUDA/OpenCL」に切り替える
🔰初心者の方は、言語設定と保存先の確認だけでも行っておくと安心です。
後から変更可能な項目もありますが、最初にきちんと設定しておくと、快適な動画編集がスタートできます。
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インストール時・起動時によくあるトラブルと対処法
DaVinci Resolveは高機能な分、インストールや初回起動の段階で「うまく動かない」「起動しない」といったトラブルが発生することがあります。特に、PCのスペックやドライバの相性によっては、初期設定すら進まないケースも少なくありません。
ここでは、Windows・Macそれぞれで多いエラー事例や、よくある不具合の原因と解決方法をわかりやすく整理しました。初期段階でつまずかないために、あらかじめ確認しておくべきポイントを把握しておきましょう。
「起動しない」「文字化け」「インストールできない」などの原因別対処
DaVinci Resolveの導入時には、環境や設定によってさまざまなエラーが発生する可能性があります。ここでは、特に報告の多い代表的なトラブルとその対処法を紹介します。
✅ Resolveが起動しない(ロゴ画面で止まる/強制終了する)
→ GPUドライバと互換性の問題が多い
- 【対処法1】GPUドライバを最新バージョンに更新する(NVIDIA/AMD公式サイトで確認)
- 【対処法2】外部GPUのあるノートPCは「高パフォーマンスGPUで起動」設定にする
- 【対処法3】Resolveの設定フォルダを初期化する(設定ファイル削除)
✅ UIが文字化けして読めない/真っ白になる
→ フォント設定やWindowsの日本語環境との相性の可能性
- 【対処法1】OS言語設定を「日本語」または「英語」に切り替えて起動
- 【対処法2】システムフォントをカスタム設定している場合、標準に戻す
- 【対処法3】高DPIスケーリング(125%など)を一時的に100%に変更してみる
✅ インストールが途中で止まる/エラーが出る
→ セキュリティソフトや権限不足が原因になりやすい
- 【対処法1】インストーラーを右クリック→「管理者として実行」
- 【対処法2】一時的にウイルス対策ソフトやWindows Defenderを停止して再試行
- 【対処法3】ダウンロードしたZIPファイルを展開せずに実行していないか確認
→ 解凍してからセットアップファイルを実行する必要があります
✅ 解凍・展開できない/Setupファイルが壊れている
→ ダウンロードミスや非公式サイトからの取得の可能性あり
- 【対処法1】Blackmagic Design 公式サイト から正規の最新版を再ダウンロード
- 【対処法2】ダウンロード中に通信が途切れていた可能性 → 安定した環境で再取得
こうしたエラーは、PCの構成や環境によって発生パターンが異なるため、ひとつひとつ確認していくのが解決への近道です。上記の対処を試しても改善しない場合は、次のセクションも参考にしてください。
Macや古いPCでの注意点
DaVinci Resolveは非常に高機能な動画編集ソフトですが、そのぶん要求スペックも高く、特にMacや古めのPCでは注意が必要です。動作が不安定になる原因と対策をあらかじめ把握しておくことをおすすめします。
✅ Intel Macは非推奨傾向に(特に2025年以降)
- DaVinci ResolveはApple Silicon(M1/M2/M3)ネイティブ対応が進んでおり、Intel製CPUを搭載したMacでは起動エラーや著しい動作遅延が報告されています。
- 最新バージョン(2025年7月時点)は、macOS 13 Ventura 以降+Apple Siliconが推奨環境。
- Intel Macを使用している場合は、Resolveの旧バージョン(~17など)を検討するのも一案です。
✅ メモリ・GPUの不足で起動エラーやクラッシュが発生することも
- 古いノートPCやMacBook Airなどでは、RAMが16GB未満、GPUが非搭載という構成も多く、Resolveの要求に耐えられない可能性があります。
- 起動してもフリーズや強制終了を繰り返す場合は、スペック不足の可能性が高いです。
✅ 軽量化設定で最低限の動作環境に近づける方法
- 起動ができる場合は、以下の軽量化設定で多少の改善が見込めます:
- 「環境設定」→「メモリとGPU」→GPU処理モードを「自動」または「OpenCL」に
- 「再生」→「プロキシモード」→「クオリティを下げる(Half/Quarter)」
- キャッシュ・メディア保存先を外部SSDに設定
✅ Resolveが開けない・真っ白な画面のままの場合の対処
- 設定ファイルの削除や、一時フォルダのクリアで改善するケースがあります。
💡どうしても最新版が起動しない場合
- 最終手段として、「旧バージョン(例:18.5など)」のインストールで安定することもあります。
公式サイトでは旧バージョン(例:DaVinci Resolve 18.5など)もダウンロード可能です。ただし、これらはすでにサポートが終了しており、自己責任での利用となります。
古いPCやIntel Macで「最新版がどうしても動かない」という場合の“最終手段”として検討してください。
💡 ポイント:Mac・古いPCユーザーは「無料版で試してから」
- 無料版での動作確認は、購入や本格利用の前に必ず行いましょう。
- 「動かない=相性が悪い」可能性があるため、Premiere Proや他の軽量編集ソフトを視野に入れるのもひとつの手です。
このように、Macや古いPCでは性能的な制限がネックになる場面が多いため、事前の確認と設定でトラブルを回避しましょう。
次のセクションでは、アンインストールや再インストールが必要になった場合の手順を紹介します。
アンインストール・再インストールの方法と注意点
DaVinci Resolveが正常に動作しない場合、アンインストールして再インストールすることで解決するケースがあります。特に「アップデート後に不具合が出た」「初回起動時にクラッシュする」といったトラブル時に有効です。ただし、作業前にいくつか注意点もあります。
✅ アンインストール前の注意点
- プロジェクトファイルのバックアップを必ず取りましょう(.drp形式でエクスポート可能)。
- ユーザー設定やカスタムエフェクトも必要に応じてバックアップします。
- 外部プラグインなどを導入している場合は、再設定が必要になることがあります。
✅ Windowsでのアンインストール方法
- 「スタートメニュー」→「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」へ
- DaVinci Resolveを選び、「アンインストール」をクリック
- 表示に従ってアンインストールを完了させる
※「Blackmagic RAW Player」などの関連ソフトが残る場合は、それらも別途削除してよいです。
✅ Macでのアンインストール方法
- Finderで「アプリケーション」フォルダを開く
- DaVinci Resolveのアイコンをゴミ箱にドラッグ
- 以下の関連ファイルも必要に応じて削除(例):
/Library/Application Support/Blackmagic Design/DaVinci Resolve
~/Library/Preferences/com.blackmagic-design.DaVinciResolve.plist
✅ 再インストール時の注意点
- 最新版を再度ダウンロードする場合は、必ず公式サイトから入手しましょう。
- セキュリティソフトが原因でインストールできない場合、一時的に無効化する必要があることもあります。
- macOSでは「開発元が未確認のアプリ」と表示される場合があるので、「システム設定」→「セキュリティとプライバシー」で許可します。
アンインストールと再インストールは最後の手段ですが、意外と効果的な解決策です。初期化しても症状が続く場合は、システムやハードウェアの相性問題を疑ってみましょう。
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DaVinci Resolveの無料版と有料版を徹底比較【2025年版】
DaVinci Resolveは無料でも非常に多機能ですが、実は「Studio」と呼ばれる有料版も用意されています。2025年現在、AI機能や高度なエフェクトなど、有料版だけの魅力も増してきています。
「無料版でどこまでできる?」「YouTubeに投稿するには十分?」「有料版を買うべき人は?」といった疑問を解消するために、価格・機能・使い勝手などを徹底的に比較します。
初心者からプロまで、自分に合ったプランを選ぶ参考になるはずです。どちらを選ぶべきか、具体例も交えて解説していきます。
価格・書き出し解像度・AI機能・エフェクトの違い
DaVinci Resolveには「無料版」と「有料版(DaVinci Resolve Studio)」があります。基本的な動画編集は無料版でも十分可能ですが、解像度の上限やAI機能の有無など、いくつかの違いがあります。
項目 | 無料版 | 有料版(Studio) |
---|---|---|
価格 | 無料 | 約45,000円(買い切り) |
書き出し解像度 | 最大4K UHD(3840×2160) | 最大8K対応 |
フレームレート上限 | 60fps | 無制限(高フレームレート編集も対応) |
AI機能(自動顔認識、マジックマスクなど) | 使えない | 使える |
エフェクト(ブラー、ノイズ除去など) | 一部制限あり | 全機能使用可能 |
GPUアクセラレーション | 制限あり | フルサポート(複数GPU対応) |
特に「自動顔ぼかし」や「マジックマスク(人物の動きに合わせて自動マスク)」といったAI機能は、Studio版でのみ利用可能です。YouTubeやSNS用に4Kまでの動画を作るなら無料版で十分なことが多いですが、映画や高品質な映像作品を手がける場合は有料版が必要になる場面もあります。
💡ポイント:
DaVinci Resolveの無料版は、基本的な動画編集・カラーグレーディング・エフェクト処理などの機能を幅広く備えており、個人の動画制作やYouTube投稿、副業レベルの編集には十分対応可能です。
一方で、有料版(Studio)は4K以上の高解像度出力やAIベースの機能、高度なノイズ除去・モーショントラッキングなどプロ向けの拡張機能が解放されており、本格的な映像制作や商用案件ではその恩恵が大きくなります。
商用利用やYouTube投稿での注意点
DaVinci Resolveの無料版は、個人の動画制作やYouTube投稿にも十分な機能を備えており、多くのクリエイターに利用されています。ただし、商用利用や収益目的の投稿を行う場合には、いくつか注意すべきポイントがあります。
✅ 無料版でもYouTube収益化は可能
DaVinci Resolve無料版は、YouTubeへの投稿や収益化(広告収入や案件動画など)に特に制限はなく、個人レベルの商用利用であれば問題なく利用できます。
✅ 大規模な商業制作・放送用途では有料版が前提
テレビ番組、CM、映画制作などのプロフェッショナルな現場では、有料版(Studio)の使用が一般的です。これは高解像度出力(4K以上)、ノイズ除去、AI処理など、業務品質の機能が求められるためです。
✅ 著作権・商用ライセンスの取り扱いは要注意
編集に使用するフォント・BGM・素材などのライセンスは、DaVinci Resolveとは別に確認が必要です。たとえ無料で使える素材であっても、商用利用可能かどうかを明確にしておくことが大切です。
✅ プラグイン・テンプレート使用時の権利確認も忘れずに
DaVinci Resolve用の無料テンプレートやエフェクト素材を使う際も、商用利用が許可されているか必ず確認しましょう。中には個人利用限定のものもあり、YouTube投稿が商用とみなされる場合にライセンス違反となる可能性もあります。
無料版でどこまでできる?実例と限界
DaVinci Resolveの無料版は「本当にタダでここまでできるの?」と驚かれるほど高機能です。副業やYouTube運用レベルであれば、ほとんどの作業を無料版でカバーできます。以下に具体例を挙げて紹介します。
✅ 無料版でできること(実例)
- YouTube用の動画編集(1080p)
カット、テロップ、BGM、ナレーション、トランジション、カラー調整など、基本的な編集は問題なく対応。実際に多くのYouTuberも無料版を使用しています。 - シネマ風カラーグレーディング
高度なカラーホイールやLUT(ルックアップテーブル)機能も搭載。映画風の映像表現も可能です。 - オーディオ編集も高精度
Fairlightタブにより、ノイズ調整、音量バランス、パンニングなど本格的な音響処理も可能。 - Fusionによる簡単なモーショングラフィックス
テキストアニメーションや簡単なエフェクトも無料で扱えます。
⚠️ 無料版の限界・できないこと
- 4K DCI(4096×2160)や8K書き出しは不可
無料版では最大でUltra HD(3840×2160)までの出力に制限されます。 - 一部のAI機能が使えない
ノイズ除去や自動フレーミング、マジックマスクなど、Studio限定のAIツールは非対応。 - GPUアクセラレーションが制限される場合あり
一部の高負荷処理で、書き出し速度に違いが出ることがあります。 - 商業映画レベルの作業には非推奨
HDR対応や共同作業、複数カメラ編集などのプロ機能はStudio版が前提です。
📝 結論
一般的なYouTube投稿、趣味のVlog、簡単な広告動画程度であれば、無料版で十分に対応できます。
一方で、4K以上の制作や業務用プロジェクト、AIによる時短編集を求める方には有料版(Studio)へのアップグレードを検討する価値があります。
他の動画編集ソフトとの違いは?主要ソフトと徹底比較
DaVinci Resolveが「無料で使えるプロ向け編集ソフト」として注目を集めている一方で、他にも有名な動画編集ソフトは多数存在します。中でも、Adobe Premiere Pro や Filmora(フィモーラ)、PowerDirector(パワーディレクター) は特に人気が高く、どれを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
このセクションでは、主要な動画編集ソフトとDaVinci Resolveの機能性・使いやすさ・コストパフォーマンスなどを比較しながら、それぞれの特徴と違いをわかりやすく解説します。初心者や乗り換えを検討している方にも参考になる内容です。
Premiere Proとの比較|コスパ・機能・操作性
※Premiere Proは有料ソフト、DaVinci Resolveは無料版での比較です。有料版のResolve Studioと比較する場合はさらに高度な機能差があります。どちらが優れているかではなく、「何を重視するか」で選ぶことが大切です。
Adobe Premiere Pro は、ハリウッド映画やテレビ業界でも採用されるプロ向けソフトであり、Adobe Creative Cloudの一部として強力な連携機能を誇ります。一方、DaVinci Resolve(無料版) も映像業界で広く使われており、特にカラーグレーディングや高品質な映像表現に強みがあります。
比較項目 | DaVinci Resolve(無料) | Premiere Pro(有料) |
---|---|---|
価格 | 無料(Studio版は有料) | 月額3,280円(税込)〜 |
対応OS | Windows / Mac / Linux | Windows / Mac |
カラー補正 | 非常に高機能(業界最高水準) | 標準的だが調整可能 |
エフェクト | 基本機能は無料で利用可能 | After Effects連携で高機能 |
操作性 | 独自UI(やや慣れが必要) | Adobe系と共通のUIで直感的 |
AI支援 | Studio版にAIエンジン搭載 | 近年はAIツールも充実 |
書き出し速度 | 高速(GPU支援可) | PCスペック次第 |
商用利用 | 無料版でも可能(制限あり) | 可能 |
💡ポイント:
- コスト重視ならDaVinci Resolve(無料) でも十分な性能。
- Adobe製品を日常的に使っている人 にとってはPremiere Proが導入しやすい。
- カラーグレーディングを重視する映像制作者 にはDaVinci Resolveが適している。
初心者が最初に選ぶなら、無料で始められるDaVinci Resolveから試すのがおすすめ。プロの現場でAdobe Premiereが使われているからといって、最初から高額なサブスクを契約する必要はありません。
Filmora・PowerDirectorとの違い
FilmoraやPowerDirectorは、初心者向けに設計されたシンプルで使いやすい動画編集ソフトとして人気があります。
一方で、無料版のDaVinci Resolveでも、本格的な映像演出やカラー調整が可能で、商用の副業レベルにも対応可能な機能がそろっています。
項目 | DaVinci Resolve(無料) | Filmora / PowerDirector |
---|---|---|
主なユーザー層 | 中級者~プロ | 初心者~中級者 |
特徴 | 映像業界水準のカラー補正やVFXに対応 | テンプレート・エフェクトが豊富で直感操作に優れる |
料金 | 無料(Studio版は有料) | 有料(買い切り or サブスク) |
処理の重さ | 高性能PC向け(やや重め) | 軽量で一般的なPCでも比較的快適に動作 |
書き出し形式・解像度 | 4K対応、高度なコーデック選択が可能 | 基本はHD中心、高度な設定は制限あり |
💡ポイント
- 簡単にサクッと編集したい人にはFilmoraやPowerDirectorが適しています。
- 一方で、将来的に本格的な編集や映像制作を学びたいなら、DaVinci Resolveのほうが拡張性と学習コストのバランスが取れています。
乗り換えユーザー向けFAQ|「どっちを選ぶべき?」
動画編集ソフトをすでに使っている方の中には、「DaVinci Resolveに乗り換えるべきかどうか」を悩んでいる方も多いかと思います。ここでは、選び方のポイントを整理します。
✅ 無料で本格的な編集を始めたい方へ
DaVinci Resolveの無料版は、学習コストこそやや高めですが、最初から「プロ仕様の編集環境」で学べるのが魅力です。
将来的に有料版(Studio)へステップアップしたり、副業や動画制作の案件に挑戦したい場合にも、早いうちから慣れておくメリットは大きいでしょう。
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DaVinci Resolveはどんな人におすすめ?
DaVinci Resolveは「無料なのに高機能」として注目されていますが、実際のところ、どんな人に向いているのでしょうか?
初心者・YouTuber・副業ワーカー・映像クリエイターなど、それぞれの目的によって相性は異なります。
このセクションでは、代表的なユーザー層別に、DaVinci Resolveの適性を整理してみましょう。
初心者が選ぶメリットと向いていないケース
DaVinci Resolveは無料ながら、本格的な編集機能を備えた動画編集ソフトです。カット編集や色補正、テキスト追加といった基本機能はもちろん、より高度な調整も段階的に学ぶことができます。
操作画面や用語はやや専門的ですが、将来的に副業やクリエイティブな制作を考えている初心者にとっては、学習する価値のある環境といえるでしょう。
一方で、「手軽に動画を仕上げたい」「テンプレや自動化中心で使いたい」という方には、FilmoraやPowerDirectorといった初心者向けソフトの方がスムーズかもしれません。
💡 向いている人
- 副業・趣味で少し本格的な動画制作をしたい人
- 将来的に有料ソフトも視野に入れて学習を進めたい人
- 機能を調べながら独学で覚えるのが苦にならない人
💡 向いていない人
- テンプレで簡単に動画を作りたい人
- 難しい操作は避けたい人
- 時間をかけずに短期間で仕上げたい人
YouTuberに人気の理由と注意点
DaVinci Resolveは、YouTuberにとって非常に魅力的な動画編集ソフトです。高機能ながら無料で使える点が大きな支持を集めており、次のようなメリットがあります。
✅ 無料で4K(UHD)書き出しに対応
DaVinci Resolveの無料版は、最大解像度3840×2160(Ultra HD)での書き出しが可能。高画質な映像を求めるYouTuberにとっても十分な性能です。
✅ 縦型動画の編集にも対応
TikTokやYouTubeショートのような縦長動画の作成も、プロジェクト設定から簡単に行えます。スマホユーザーを意識した動画制作にも柔軟に対応できます。
✅ 豊富なカラグレ機能で映像に差が出る
色調補正やルックの調整が細かく行えるため、他の編集ソフトよりもワンランク上の映像演出が可能です。サムネイルや本編に“映える”表現を加えたい人にぴったりです。
一方で、以下のような注意点もあります。
⚠️ 操作に慣れるまで時間がかかる
機能が多いため、直感的な操作に慣れている初心者にとっては、最初の数時間〜数日は学習が必要です。逆に言えば、習得すれば他ソフトでは得られない強みになります。
⚠️ テンプレートや素材は他ソフトより少なめ
FilmoraやPowerDirectorのように、豊富なテンプレートやビジュアル素材が用意されているソフトと比べると、DaVinci Resolveは“手軽さ”の面でやや劣る部分もあります。特に、サクッとおしゃれな動画を作りたい初心者には、別の選択肢の方が合っている場合もあります。
YouTubeを本格的に始めたい方、画質や演出にこだわりたい方にとって、DaVinci Resolveは無料とは思えないほど強力な選択肢となります。
プロフェッショナルが使う強みと限界
DaVinci Resolveは、映画・テレビ・CMなどのプロフェッショナルな映像制作現場でも活用されている高度な動画編集ソフトです。ただし、こうした業務用途では、基本的に有料版の「Studio」が使われることがあるようです。
無料版も非常に高機能で、副業・学習・YouTube動画制作といった用途では十分対応可能です。ですが、以下のような制限があるため、本格的な商用現場での使用には適していません。
- H.264やH.265の一部コーデックに制限
- 高度なノイズ除去や顔認識などのAI機能が非対応
- 一部の特殊エフェクトや3Dツールが使えない
無料版は「プロ仕様の操作体系を、無料で学べる」という意味で非常に価値が高く、将来的に映像分野で仕事を目指す人の入門にも最適です。
よくある質問(FAQ)|無料で十分?他と迷ったら?
DaVinci Resolveに関して多く寄せられる疑問を、簡潔かつ実用的にまとめました。これからインストールしようか悩んでいる方や、他ソフトと比較している方はぜひ参考にしてください。
無料版でYouTubeや商用利用はOK?
はい、無料版でもYouTube投稿や商用利用は可能です。DaVinci Resolve公式サイトでも、無料版に対して商用制限は設けられていません。
ただし、以下の点に注意しましょう:
- 有料エフェクト(Studio専用)を使おうとすると書き出しできません。
- 4K UHD(3840×2160)までの書き出しには対応していますが、それ以上の解像度(DCI 4Kなど)は有料版のみです。
- サポートが必要な場合は有料版のほうが優先対応を受けやすいです。
YouTube向けであれば、無料版でも十分対応できます。
どのくらいのPCスペックが必要?
DaVinci Resolveは高機能ゆえに、ある程度のPC性能が求められます。無料版であっても、快適に使うためには以下のような構成が推奨されます(2025年7月時点の情報に基づく)。
✅ 公式が推奨するスペック(最低構成)
- OS:Windows 10以降 / macOS 11以降
- メモリ:16GB以上(Fusion使用時は32GB推奨)
- GPU:2GB以上のVRAM(NVIDIA / AMD / Apple Silicon)
- CPU(Windows):Intel Core i7 または AMD Ryzen 7 以上推奨
- CPU(Mac):Apple M1チップ以上(M2 Pro / M3 Pro 以上が快適)
- ストレージ:SSD推奨(HDDでは処理が重くなる可能性あり)
💡ポイント
- フルHD編集中心 → ミドルスペックPC(Core i5 + 内蔵GPU など)でも可
- 4K編集・高度なエフェクト → 高性能GPU・メモリ32GBが推奨
- Macの場合 → M1でも動作可能だが、M2 Pro以上でようやく本領発揮との声も多数
非公式サイトから落としてもいいの?安全なダウンロード先と見分け方
DaVinci Resolveは、必ず公式サイトからダウンロードしてください。
非公式サイトはウイルスや改ざんの危険があるため、絶対に避けましょう。
- 一番確実なのは「DaVinci Resolve 公式」で検索すること
- 公式サイトURL:
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve
まとめ|まずは無料版で始めてみよう
DaVinci Resolveは、無料版でありながらとても高機能な動画編集ソフトです。インストールもスムーズに行えるため、初心者でも気軽に試すことができます。
Premiere ProやFilmora、PowerDirectorと比べても、コストパフォーマンスの高さは際立っており、副業やプロへの入門用途としても幅広く対応可能です。
「本格的な編集は難しそう」と感じるかもしれませんが、まずは短い動画を1本編集してみるだけでもOK。最初は戸惑うことがあっても、5本、10本と作るうちに自然と操作にも慣れ、映像制作の楽しさが実感できるはずです。
まずは無料版で、動画編集ライフをスタートしてみてはいかがでしょうか。
👉 ダウンロードはこちら(公式サイト):https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve/
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