毛布は洗える?ドラム式洗濯機で洗濯・乾燥できる条件とは
自宅で毛布を洗いたいとき、「ドラム式洗濯機でも大丈夫かな?」と不安になる方は多いかと思います。結論から言えば、洗えるケースも多いですが、いくつかの条件付きです。ここでは、洗えるかどうかの判断基準や毛布の種類別の対応可否について詳しく解説します。
洗濯容量がポイント!8kg以上なら対応が多い
一般的に、ドラム式洗濯機で毛布を洗うには「洗濯容量8kg以上」がひとつの目安となります。6kg前後の小型モデルでは、シングルサイズの毛布でも丸まって回転できない可能性があります。大容量モデル(10kg以上)であれば、ダブルサイズの毛布にも対応できる機種があります。
小型モデル(6kg前後)では、毛布が丸まってしまい、水流や回転が不十分になってしまう可能性があります。特に乾燥まで行う場合は、乾燥方式(ヒートポンプ式など)も考慮するとよいでしょう。
なお、毛布のサイズは一般的に、シングルサイズが約140×200cm、ダブルサイズが約180×200cm程度とされています。洗濯機の対応容量に合わせて、サイズを目安に選ぶと安心です。
毛布の素材とサイズにも注意
対応可否は、洗濯機の容量だけでなく毛布の素材や厚み、サイズにも左右されます。たとえば以下のような違いがあります。
- ポリエステル製の軽量毛布:多くの機種で洗濯可能
- ウール・綿混など厚手毛布:一部の大容量機種で対応
- 電気毛布・シルク素材:基本的にNG(洗濯タグの確認必須)
洗濯表示タグの確認が第一歩
毛布に付いている洗濯表示タグには、「家庭洗濯可」「乾燥機不可」などの情報が記載されています。タグにバツ印がついていたり、「ドライクリーニングのみ」とある場合は、自宅洗濯は避けた方が安全です。
メーカー別|ドラム式洗濯機の毛布対応の違い
各メーカーごとに、ドラム式洗濯機での毛布対応には違いがあります。洗える毛布のサイズや必要な付属品(洗濯キャップなど)が異なるため、購入や使用前に確認しておくと安心です。
パナソニック
「毛布コース」搭載モデルが多く、3kgまでの毛布に対応。大物洗いに強みがありますが、機種によっては洗濯キャップの使用が推奨されています。
日立
「ビッグドラム」シリーズでは、毛布コース使用時にキャップが必須のモデルが多く、未装着では毛布が浮いて正しく洗えないことがあります。
東芝
「ZABOON」シリーズは、4.7kg以下の毛布対応+キャップ要が多く、乾燥機能があっても毛布乾燥は非対応の機種もあるので注意が必要です。
シャープ
「プラズマクラスター」搭載モデルを中心に毛布洗い対応あり。ただし、キャップ装着が必要な場合があり、サイズや素材制限も比較的厳しめです。
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毛布を洗う前に確認すべきポイント
ドラム式洗濯機で毛布を洗う際には、いくつかの重要なチェックポイントがあります。故障やトラブルを防ぐために、洗濯前にしっかり確認しましょう。
洗濯ネットの使用
毛布を洗う際に「洗濯ネットは使った方がいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
実はこの点については、機種やメーカーごとに推奨内容が異なります。
たとえばシャープや東芝の一部機種では、毛布の絡まりや偏りを防ぐために、専用の大型洗濯ネットの使用が推奨されています。一方で、パナソニックの一部モデルでは、ネットを使わない方が洗剤が浸透しやすく、きれいに洗えるとして、ネット非使用を推奨するケースもあります。
そのため、一概に「ネットを使うべき」とは言えません。お使いの機種に応じて、取扱説明書やメーカー公式サイトを確認のうえ、必要に応じて専用ネットを使うか判断してください。これは、洗濯機の故障や毛布の傷みを防ぐためにも大切なポイントです。
なお、洗濯ネットを使う場合は、毛布をたたんでコンパクトにまとめ、偏りや巻き込みを防ぐようにしましょう。
洗剤は中性洗剤が安心
毛布の素材によっては、アルカリ性洗剤や漂白剤を使うと繊維を傷めることがあります。中性洗剤を使うことで、風合いを保ちながら洗うことができます。柔軟剤は毛布のふわふわ感を保つのに効果的です。
毛布コース・洗濯キャップの使い方と確認ポイント
ドラム式洗濯機には「毛布コース」や「大物コース」など、毛布専用の洗濯モードが搭載されていることがあります。これらを選ぶことで、脱水時の偏りや負荷を抑え、より安全に洗うことができます。
一部のメーカーでは、洗濯キャップ(浮き防止キャップ)の使用を推奨しているモデルもあります。これは、毛布が水に浮いてしまい、うまく回転しないのを防ぐ補助パーツです。特に日立や東芝の一部モデルでは、キャップがないと「毛布コース」が正常に機能しない場合があります。
使用前には、取扱説明書や公式サイトで毛布コースの有無・キャップの要不要を確認しておくと安心です。
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洗濯後の乾燥はどうする?
洗濯後の毛布の乾燥は、仕上がりやトラブル回避に直結します。ドラム式洗濯乾燥機でそのまま乾燥していいのか?という点は、多くの人が悩むポイントです。
乾燥機にかけていい毛布とNGな毛布
乾燥機OKの毛布には、主にポリエステル製や中空繊維タイプがあります。一方、ウールや厚手の綿毛布は縮みやすいため、自然乾燥がおすすめです。洗濯表示タグで「乾燥機可」が確認できない場合は、無理に乾燥させない方が安全です。
乾燥モードは「弱」または「低温」で
乾燥機能を使う場合は、必ず「弱モード」「低温モード」「ふんわり仕上げ」などを選びましょう。高温設定は素材の劣化や縮みの原因となるため、設定温度は重要なポイントです。
ドラム式洗濯機の乾燥方式にも注意
乾燥まで対応させたい場合は、洗濯容量だけでなく乾燥容量も確認が必要です。毛布をしっかり乾かすには、乾燥容量6kg以上のモデルが望ましく、ヒートポンプ式であれば低温乾燥ができるため、毛布の傷みも抑えられます。
ヒーター式モデルでは高温になることがあり、素材によっては縮みや劣化の原因になるため注意が必要です。乾燥方式は製品仕様欄や取扱説明書で確認できます。
ドラム式で毛布が洗えないときの対処法
「洗ってみたけど脱水できなかった」「洗濯機がエラーになった」など、毛布洗濯時のトラブルも想定しておくことが大切です。
脱水できない原因は偏りや容量オーバー
毛布が片寄ってしまうと、ドラム式はバランスを取れずエラーになることがあります。この場合は、再度たたみ直してネットに入れ直し、脱水だけ再実行してみましょう。
毛布が回らない場合の改善策
洗濯槽の容量をオーバーしていると、毛布がうまく回らず水を吸って重くなってしまうことも。洗濯物を減らすか、シングルサイズの毛布のみを1枚ずつ洗うのがおすすめです。
ドラム式洗濯機で毛布を洗う際のよくある質問(FAQ)
ドラム式洗濯機で毛布を洗う際には、正しい知識と注意が必要です。
Q. どんな毛布でもドラム式洗濯機で洗えますか?
A. すべての毛布がドラム式洗濯機で洗えるわけではありません。洗濯表示タグを確認し、「洗濯機可」や「手洗い可」と記載されているものを選びましょう。特に、ウールやシルクなどのデリケートな素材や、電気毛布は洗濯機での洗濯が推奨されていません。また、洗濯機の容量や毛布のサイズにも注意が必要です。無理に詰め込むと洗濯機の故障や毛布の損傷の原因となります。
Q. 毛布を洗う際に特別なアクセサリーは必要ですか?
A. 一部のドラム式洗濯機では、毛布を洗う際に「洗濯キャップ」や「大型毛布用ネット」などの専用アクセサリーが必要です。これらを使用しないと、毛布が洗濯槽からはみ出したり、偏ったりして、洗濯機の故障や毛布の損傷の原因となることがあります。ご使用の洗濯機の取扱説明書を確認し、必要なアクセサリーを使用してください。
Q. 毛布を洗った後、乾燥機で乾かしても大丈夫ですか?
A. 毛布の素材によっては、乾燥機の使用が推奨されていない場合があります。特に、ウールや綿などの天然素材の毛布は、乾燥機の熱によって縮んだり、風合いが損なわれることがあります。洗濯表示タグを必ず確認し、「タンブル乾燥禁止」と記載されている場合は、乾燥機の使用は避け、風通しの良い場所での自然乾燥をおすすめします。
Q. 毛布洗濯で脱水エラーが出た場合は?
A. 脱水エラーの主な原因は、毛布の偏りや洗濯槽内でのバランスの崩れです。毛布を均等にたたみ直し、再度洗濯機に入れて脱水を試みてください。また、洗濯機の設置が水平であることや、排水フィルターの詰まりがないかも確認してください。
Q. 電気毛布はドラム式洗濯機で洗えますか?
A. 電気毛布は、内部に電熱線が含まれているため、ドラム式洗濯機での洗濯は推奨されません。洗濯機の回転や水流で電熱線が損傷する可能性があります。電気毛布を洗う際は、手洗いを選択し、乾燥機の使用は避けて、風通しの良い場所で陰干ししてください。
これらのFAQを参考に、ドラム式洗濯機での毛布の洗濯を安全に行ってください。洗濯機や毛布の取扱説明書をよく読み、正しい方法で洗濯することが大切です。
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毛布対応のドラム式洗濯機を選ぶなら?
ここまで紹介したポイントを踏まえ、毛布の洗濯・乾燥にしっかり対応できるモデルをいくつかご紹介します。
特に以下のような条件を満たす洗濯機であれば、シングル〜ダブルの毛布を安心して自宅で洗えます。
- 洗濯容量:10kg以上(ダブル毛布対応)
- 乾燥容量:6kg以上(しっかり乾かすなら必須)
- 乾燥方式:ヒートポンプ式(低温乾燥で傷みにくい)
- 毛布コース搭載/洗濯キャップ対応 など
パナソニック
シェアトップのPanasonicです。
NA-LX129D マットホワイト
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NA-LX127D マットホワイト
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NA-LX125D マットホワイト
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口コミでも「思ったより早く乾いた」「ふわっと仕上がる」と好評で、時短と省エネのバランスに優れたブランドと言えます。
日立
「ビッグドラム」シリーズでは、毛布コース使用時にキャップが必須のモデルが多く、未装着では毛布が浮いて正しく洗えないことがあります。
BD-SX130K
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BD-SW120K
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BD-SV120K
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最新モデルでは「らくメンテ」や「AIお洗濯」などの機能も搭載され、使い勝手がさらに向上しています。
東芝
TW-127XP4
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TW-127XH4
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シャープ
最上位機種にはハイブリッド乾燥NEXTが搭載されいてます。この機能に魅力を感じる方におすすめです。
ES-X12C
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ES-V12C
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右開き扉
ES-G11C
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右開き扉
まとめ|毛布を洗えるかは「洗濯タグ」と「洗濯機の容量」で確認
- ドラム式洗濯機で毛布を洗えるかどうかは、素材・サイズ・洗濯タグを確認するのが第一歩です。
- 洗濯容量8kg以上の機種なら、シングルサイズ毛布が対応していることが多いです。
- 洗濯ネットの使用有無はメーカーによって異なるので、取扱説明書で確認しましょう。
- 乾燥機は素材によって縮む恐れがあるため、洗濯タグに「タンブル乾燥可」などの表記があるかチェックしましょう。
- 洗濯前には「脱水できない」「回らない」などのトラブル事例も想定して、事前に確認しましょう。
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※本記事は、各メーカーの公式情報や実際の使用者レビューをもとに作成していますが、使用環境や製品の個体差によって感じ方には差があります。最終的な製品選びは、ご自身の判断と責任でお願いいたします。